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月詠み
2nd Story
「それを僕らは神さまと呼ぶ」

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夢の途中。

積雪に残る二人の足跡。

赤い花が咲いた。

鳥居。丁字路。雪明かり。

私を殺したのは誰か。

変わらない結末。白の景色。

落下する三秒間。

走馬灯を見ていた。

彼女の歌。冠菊。プロット。

夢の終わり。

もしも生まれ変わったら。

もしも出逢わなかったら。

そんなことを思いながら、目を覚ました。

それでも私達は今を生きるしかない。

死より麗しいものを知ってしまったのだから。

未来も。幸福も。愛も。

二人なら一つくらいは見つけられる。

そう思っていた。

もうすぐ世界は終わる。

Character登場人物

2nd Story物語

  1. Chapter:001

    Coming soon...

  2. Chapter:002

    Coming soon...

  3. Chapter:003導火

    Released on April 17th

    不規則に乱れる呼吸が、さらに心臓を動悸させる。血管が収縮し、手足の先からじわじわと体温が下がっていく。全身の筋肉が強張る。無意識に握り込んだ手に爪が食い込む。そこから生じるぴりぴりとした軽い痛みを、少し遅れてから感じ取った。

    仄暗い校舎の階段。彼女が上った後を追っていく。上履きの底が地に貼り付くように重い。その足を剥がしながら一歩一歩持ち上げて進んでいく。

  4. Chapter:004

    Coming soon...

  5. Chapter:005

    Coming soon...

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